みなさんこんにちは。図書館アルバイトのIです。
今回は,わたしの好きな本の1冊であるこちらの本を紹介させていただきます。
「神様に一番近い動物 人生を変える7つの物語」水野敬也 著
この本は,「
夢をかなえるゾウ」でお馴染みの水野敬也が贈る,全く違う7つのおもしろさを味わうことができる短編集です。
みなさんもよく知っているであろう三匹の子ぶたから一風変わった,現代版三匹の子ぶた
「三匹の子ぶたなう」女の子に軽い気持ちであげた一万円札が怒りの形相でかえってきて…?!
「お金持ちのすすめ」人間と動物,地球の環境問題について考えさせられる
「宇宙五輪」役に立たない流れ星に,なぜかゆうきづけられる
「役立たずのスター」虫界のサスペンスを描いた
「スパイダー刑事」ラストが衝撃すぎて,もう一度読み返したくなる
「愛沢」自分が革ジャンになる運命だと知った子うしと,ネズミの怒号の数日間を描いた
「神様に一番近い動物」以上の7話から成っています。
わたしが特に好きな話は,タイトルにもなっている「神様に一番近い動物」です。
高校生ではじめてこの話を読んだとき,最後の6ページで
涙が止まりませんでした。わたしたちは,木を切って生活に役立て,動物から命をもらって自分の体をつくっています。果たしてこれは当たり前なのでしょうか?さまざまな生きものや自然のおかげで,生きることができていることを忘れてはいませんか…?
感謝の気持ちをもつこと,ものを大切に使うこと,そんな当たり前のことをもう一度考えさせてくれるお話になっています。
さまざまな気持ちに寄り添ってくれる1冊となっています。
ぜひ,手にとって読んでいただけるとうれしいです。